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学問としての成り立ちを知ること
さて、文学というフィールドについてより詳しく見ていく上で、まず一番初めに紹介するのは、文学という学問がいったいどのようにして成り立っているのか、ということについてです。既に説明したように、文学というのは主に時代ごとに生きた人達がいったいどんな価値観と想像力を持ってそれらの文章を形成してきたのか、ということに迫る学問です。つまり私たちが文学を通して研究対象としているのは、文章そのものであるというよりは、その執筆者であり、その読者であった人間たちである、ということになります。さて、それでは、それらの人間たちについて研究していく上で、文学というのはどのような成り立ちを持っているのでしょうか。私たちに出来るのは、残された文章から、間接的に彼らを知るということであり、私たちが研究するべきなのは、残された文章から、どうすれば間接的に彼らを知る事ができるのか?ということでしょう。一口に文章といっても、そこには様々なものが存在しています。例えば、いわゆるつくり話である「小説」と呼ばれるものもありますし、あるいは史実をもとにした「ノンフィクション」というものもあります。さらに言えば、物語であることを重視しておらず、著者の考え方をストレートに表現する「評論」というのも、文章の1つであるということは出来るでしょう。もし、全ての時代において適切な評論が多く残っているのならば、私たちはわざわざ小説を研究する必要はありません。しかしながら、事実はそうではなく、その時代にとって不利なものは淘汰されて現存していなかったり、あるいは残されている評論にも偏りがあったりと、それらから全てを知るということは決して出来はしないのです。そこで、ここからはそんな文学の成り立ちについて、3つの分野に分けて紹介していきたいと思います。まずは、最も古くから存在した文学であるという「詩学」、そして文章の時代と内容の両方から追求する「文献学」、さらに文献学に裏打ちされた時代背景を加えた研究である「文学史」という3つの分野についてです。それぞれの分野が全て文学にとって重要なフィールドであり、私たちが当時の人達について知るためには欠かすことが出来ない存在であるということが出来ますから、是非少し知っておくというのも悪くはないのではないでしょうか。
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